2005年 5月 
*現場で見た、今の「中国」* Vol. 4
 4月2日から中国主要都市に広がった反日デモは、中国内よりも日本国内のメディアが騒いでいて、
何件も見舞いの電話やメールを頂いた。
ご連絡いただきました皆様、お心遣いどうも有り難うございました。

深圳においても4月2日、3日をかわきりに1万~2万人規模の反日デモがジャスコ前広場で行われ、
デモ参加者により施設が破壊されると言う事件が発生した。
中国内の新聞には全く報道されることは無かったが、香港の新聞では上海の様子などを詳しく報道していた。

反日感情止まらず。上海10万人のデモを報道している。4月17日香港東方日報(朝刊)

東莞市の日系会社(太陽誘電=ユニデン)の反日ストライキの報道

中国新聞は戦争責任を問うものや、歴史教科書問題、日本の国連常任理事入り反対の記事がほとんどで、国内の反日デモの様子は4月4日の記事だけだったと記憶している。

90年代に中国共産党が教育してきた『愛国=反日』の結果が見事に実を結んだと 言える事件であった・・・。
と言いたいところであるが、実は以前から言われているが、反政府分子が 地下で活動をしている事に中国政府は神経質になっていたところに、 サッカーの試合での観衆の暴動、そして今回の愛国反日運動にかこつけた破壊活動は中国政府にとっては、反政府活動家を炙り出すまたとないチャンスだったのである。

学生たちは地方出身者や都市部の人間が混在するところであり、地方の学生は一日に何元かで 安いスープをすすり生活をしているが、方や都市部の高給取りや、政府関係者の子供たちは車で通学し、贅沢な暮らしをしているのを目の当たりにする地方出身の学生たちが、矛盾を感じない訳が無いはずで、歴史も大事なことですが、学生たちには今の矛盾した格差の生活の方がもっと大事ではないでしょうか。

深圳の新聞晶報4月6日

批判的になってきてから私にもこんなメールが2通届きました。

愛好者同盟から冷静な行動を取るようにとの呼びかけです。
日本は中国の混乱を期待しているので反日行動は慎むようにとも言っています。

北京大学では温家宝が学生の前で講演しました。
愛国は勉学に励むことだと解きました。
愛国反日を否定しませんでしたが、学生たちは拍子抜けしたような顔でがんばろうポーズをしているところが新聞に載っていました。

反日活動のリーダー格が17名射殺されていると、掲示板に書き込まれていましたが、事実はわかりません。
真実とすれば、活動家はまさに反政府活動家に変身する事でしょう。

先日人民解放軍の退役軍人が恩給の支払いが滞っていることを不満に、政府に対し抗議行動をしていますが、現役軍人がこの事に関しどのように考えるかと言うのも感心があります。
軍隊の共産党離れとでも言えば良いのでしょうか。
そんな事が起こらないと言い切れないように思います。


中国の地方では1年に何回も反政府の暴動が起こっていると聞きますが、中国共産党は日本を悪者にして延命政治をしているようにも見えます。

共産党が倒れようとも、中国には10億を超える人口と広大な領土があります。

善良な民主化指導者が現れればもっと素晴らしい魅力的な国になる事は間違いないと思います。

いま、深圳は30度を超える暑さとなり、特産のライチを売る露天が赤いテント屋根を並べ始め、市民の生活は
何も無かったかのように、いつもと変わらぬ時間が流れています。

Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.5もご覧下さい。→ Vol.1へ Vol.2へ Vol.3へ Vol.5へ